古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

薬害根絶フォーラム広島2020、大学薬学部も協賛し新型コロナワクチンの安全性・有効性などを議論

20回目の薬害根絶フォーラムが開催

 全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)が2020年11月1日、薬害根絶フォーラムを開催します。
 今年の開催は8年ぶりに広島での開催となります。

 薬害根絶フォーラムも1999年以来、実に22回目の開催になります。
 今年は、薬害監視の第三者組織(医薬品等行政評価・監視委員会)が設置された直後のフォーラムとしても注目です。

日時:2020年11月1日(日曜)13時30分から(開場13時)
場所:広島県薬剤師会館
広島市東区二葉の里3丁目2番1号
主催:薬被連
協賛日本薬剤師会、日本病院薬剤師会、東京都薬剤師会、医薬品医療機器総合機構など
費用:入場無料(但し資料代500円)
事前申込:不要

協賛には大学薬学部も、進む薬害教育

 協賛としては、日本薬剤師会や医薬品医療機器総合機構にくわえて、広島大学薬学部、福山大学薬学部、広島国際大学薬学部、安田女子大学薬学部という大学薬学部も名を連ねています。

 広島大学薬学部では、全国薬害被害者団体連絡協議会の協力を得て、学生と薬害被害者が討論を通じて共感的に理解し、薬害防止に向けてどのように行動すべきかを学ぶ「患者志向型合宿勉強会」を開催するなど薬害教育にも力を入れています。

 文部科学省が毎年、「薬害問題に対する取組状況調査報告」にまとめているように、全国の医学部・歯学部・薬学部において、薬害教育を取り入れる動きが着実に定着しています。

 ちなみに2010年からは、厚生労働省(医薬・生活衛生局)が、薬害肝炎検証委員会の最終提言をふまえて「薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会」を開催。
 そこで中学3年生を対象とした薬害を学ぶための教材を検討・作成し、毎年、全国の中学校に配布するなど、中学教育の場における薬害教育も進んでいます。

主催の薬被連とは

 一方、主催の薬被連は、「薬害根絶」を目指して1999年10月22日、薬害被害者団体が結束して立ち上げた団体です(代表世話人・大阪HIV薬害訴訟原告団の花井十伍さん)。現在では、10薬害12団体が参加しています。

 各団体から選任されている世話人は1~2か月に一度は集まって会議を行い、フォーラムの準備だけではなく、医学部・薬学部など薬害教育への講師派遣、厚労省や医薬品医療機器総合機構への申し入れ、薬害根絶デーの開催、文部科学省との交渉、各薬害裁判の傍聴支援など年間通じて様々な活動を行っています。

 この薬被連の加盟団体は以下の通りです。

薬害肝炎全国原告団
大阪HIV薬害訴訟原告団
東京HIV訴訟原告団
公益社団法人いしずえ(サリドマイド福祉センター)
MMR被害児を救援する会
スモンの会全国連絡協議会
京都スモン基金
薬害ヤコブ病被害者・弁護団全国連絡会議
陣痛促進剤による被害を考える会
薬害筋短縮症の会
イレッサ薬害被害者の会
HPVワクチン薬害訴訟全国原告団

2020年薬害根絶フォーラムの内容

 薬害根絶フォーラムは、薬被連が結成された翌日、1999年10月23に第1回を開催して、声明を発表しました。
 その後は、毎年、その時々のトピックを取り上げてフォーラムを開催してきているものです。

 2020年の薬害根絶フォーラムは、第1部薬害被害の実態報告として、薬害HPVワクチン被害を特集するほか、9つの薬害の被害者も被害を訴えます。

 続く第2部は徹底討論として、新型コロナウイルス感染症のワクチン、治療薬について、「安全性・有効性の検証は十分なのか?」と題する討論を行います。
 2020年は世界中が新型コロナと向き合う年になりましたが、期待されているワクチン・治療薬についても、その有効性・安全性は当然ながらきちんと評価されなければなりません。

 そして、冒頭で述べた通り、今年ついに10年来の要求が実現した「医薬品等行政監視・評価委員会」について取り上げる予定です。

各団体への呼びかけ

 現在、薬被連の皆さんが様々な団体・個人に参加を呼びかけているところです。九州・沖縄・山口地区からも薬害被害者として、薬害肝炎原告が参加予定です。

 2017年は福岡開催だったことから、私も薬害肝炎九州弁護団事務局長として薬被連世話人や薬害被害者と一緒に呼びかけを行いました。


(写真は、2017年9月27日、MMRの栗原敦さん来福に合わせ、HPV薬害被害者のお母さんである梅本邦子さん、スモンの草場佳枝さん、薬害肝炎の手嶋さんと一緒に福岡地方裁判所内の記者クラブにて会見を行った時の一コマ)。

 薬害根絶フォーラムは、過去の薬害の教訓に学び、現在進行形の薬害を理解し、そして薬事行政に反映させて将来の薬害が発生しないように共有・連帯する機会です。
 広島近辺の方は時間が許せばご参加いただけたらと思います。