法の華の手口
このコーナーでは、法の華・福永の金銭要求の手口を説明します。
前半は、手口の要旨、後半は、弁護団の最終準備書面(1)を全文、及び弁護団の最終準備書面(2)、弁護団の最終準備書面(3)は概要を載せています。法の華・福永の手口の概要を知りたい方は前半を、より詳細に手口を知りたい方は後半を見て下さい。
法の華の手口は、
1 本の配布や信者による勧誘
2 足裏診断や福永の講演、
3 宗教法人・修業内容などを秘した上での研修への勧誘、
4 その際、被害者の悩みを増長させた上での高額の修業代の要求
5 過酷な研修、
6 研修後の「天声」と称する金銭の要求
などからなります。
1 本の配布などによる勧誘
まず、「病苦を越える最後の天行力」など100冊を越える本を出版しています。その内容は、医学でも直せなかったガンが治った、エイズが治ったなどの記載が体験談と称して記載されています。
右本を無料で街頭配布を行ったり、ポストに配布したりしています。
その本の発行者は、アースエイドという名称で、宗教法人・法の華などの記載は一切ありません。
さらに、本の内容に興味を持った方が連絡する連絡先も、法の華などとは全く関係のない名称となっています。
2 足裏診断等の実施
連絡を取ってきた人達を、まず、足裏診断や福永の講演に誘います。
足裏診断の前に、アンケートや会話をし、相談者の悩みが健康上のものか、仕事上のものか、結婚に関するものかなどを聞き取っておきます。
その上で、足裏を見て、「このままではガンが進行しますね。」、「会社はだめでしょう。」、「結婚は一生できないでしょうね。」などと不安を増加させるようにしむけます。
法の華の内部資料に「足裏診断マニュアル」が存在し、その中には「おどし文句が具体例とともに記載されています。
3 宗教法人・修業内容を秘した上での研修勧誘
脅し文句を伝えた上で、その不安を解消するためには、研修に参加すればすべてがうまくいくなどと研修を勧誘します。
「どういう内容か」、「宗教であること」などは、質問を受けても教えません。研修代金も教えません。
とにかく「研修に参加すればすごいことになる。」、「すべてが解決する。」などの一点張りで執拗に研修参加を決意させます。
4 被害者の悩みを増長させた上での高額の修業代の要求
こうして「そこまで言うなら、参加してみようか。」という心理になった被害者が参加を伝えると、やおら「研修代金は225万円だ」などと研修代金を伝えます。
高額の金額に躊躇する被害者に対しては、「24時間以内に振り込まないと研修には参加できない。」、「今回参加しないと、もう二度と参加できない。」、「悩みが解決することはない。」などと、不安をあおりながら研修代金の出費を即します。
また24時間では用意できないと答える被害者に対しては、「24時間以内が無理なら48時間以内に払え。」「48時間が無理であれば、72時間以内に払え。」などと早急な金銭支払いを要求するとともに、お金が用意できない方には、「借金してでも用意しなさい。私も借金したんだけど、なぜかお金は返ってくるから大丈夫よ。」などと借金を迫ります。
5 過酷な研修
研修は、主に4泊5日で、静岡県富士市の天声村にて行われます。
研修期間中は、私語禁止、睡眠時間は2,3時間、大部屋に雑魚寝の状態で「健康あふれた楽しい毎日です。」などの言葉を絶叫させるなどの修業を行わせます。
研修中に逃走を図り、警察に救出された被害者、窓から飛び降りて死亡してしまった被害者、近隣の民家に逃げ込んだものの精神状態に異常を来しており病院に搬送された被害者などがおり、その研修の異常な内容を伺わせます。
6 研修後の「天声」と称する金銭の要求
研修後、ようやく開放され、しかも異常な心理状態に陥っている被害者に対して、「福永から天声を伝える。」と称します。もちろん、さらにお金の出費が必要などとは伝えません。
高額な金員を出費し、過酷な研修を終えた参加者達は、自分達の抱える悩みを解消するためのアドバイスが受けられると考えています。
ところが、「このままでは家の中心がぐらぐらしており、家庭不和が治らない。」、「自分の中心がぐらぐらしており、すべてがうまくいなかない。」などと、参加者の悩みに応じて不安をあおり、「家の中心」、「自分の中心」、「人間社長」などに応じるように伝えます。
それらは、掛け軸であったり、福永の手形だったりするのですが、その値段は、200万から2000万円もするものです。
躊躇する被害者達には、「今やめれば、研修代金が無駄になる。」「不安は解消できない。」「ガンが進行する。」「子どもの命はない。」などと不安を増強させて、やはり金銭を支払わせるのです。
7 まとめ
以上のとおり、法の華・福永らは、マニュアルなどで不安のあおり方などをシステム化するなど極めて巧妙に金銭を剥奪するシステムを用意しており、これが法の華の代表的手口ということがいえます。
原告最終準備書面について
2000年1月の結審にあたり、弁護団から最終的な主張書面を3部提出しました。
最終準備書面(一)では、法の華・福永らの行為の違法性について
最終準備書面(二)では、原告27名全員に対する個別の違法性について
最終準備書面(三)では、その他の法的主張(時効、法的構成、同種民事判例)をそれぞれなしました。