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交通事故 裁判例・解説

交通事故 裁判例・解説- 過失相殺 -

名古屋地裁 平成28年12月21日判決

被害者の親族が被害者のエホバの証人としての信条に基づき輸血を拒否したことについて、輸血拒否がなく通常どおり手術が行われた場合には被害者が死亡しなかった可能性があることから、損害の公平な分担の観点から被害者に30%の過失を認めた

解説信教の自由は憲法上、最大限に尊重されなければならない基本的人権の一つです。一方で信教の自由に基づいた選択の結果、難しい法的な論点を導き出してしまうこともあります。

エホバの証人による輸血拒否については最高裁判決も含め、多数の裁判例が出ています。本判決は交通事故における賠償額を認定する際、その選択が過失相殺に影響したものです。

名古屋地裁は、「患者が輸血を拒否せず、通常どおり手術が行われた場合には、患者は急性硬膜外血腫によって死亡しなかった可能性があり、輸血拒否の事実は、患者の死亡について因果的寄与を及ぼしているから、損害の公平な分担の観点から、民法722条2項又はその類推適用により、過失相殺がなされるべきところ、患者の受傷内容・程度・治療経過・各医師の見解等を総合的に考慮して、患者に30%の過失相殺をするのが相当である」と判断したものです。

患者側は「患者はその信条に基づき輸血を拒否したもので、この判断は憲法上保障された信教の自由として、最大限保障されるべきである」と主張したのに対して、裁判所は、「信教の自由は最大限尊重すべきではあるけれども、その自由に基づく選択の帰結として生じた不利益の全てを、民事訴訟の相手方である被告に負担させることは、損害の公平な分担の見地からして相当ではないといわなければならない」と判示しています。

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