古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

薬害根絶フォーラムを今年も開催、薬害被害者団体が一堂に集って

薬害根絶フォーラムとは  薬害根絶フォーラムは、薬被連が毎年秋に開催するシンポジウムです。  「全国薬害被害者団体連絡協議会」(薬被連)は1999年10月22日に結成され、同日、厚生省・文部省に対して、要望書を提出して交

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損害保険会社が保険料不払いを理由とし、自ら示談代行した示談金の支払いを拒絶することが信義則に反しないと判断した裁判例

保険料不払いによる特約が主張された裁判例  実務的に珍しい争点の交通事故訴訟の判決(静岡地裁令和5年4月28日判決・判例時報2564号27頁)を紹介します。  自動車保険の契約者が初回保険料の支払いを怠っている状況で、示

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年齢限定特約により損害保険会社の保険免責を認めた福岡高裁判決、自保ジャーナル2141号

自保ジャーナル2141号158頁の紹介  私が担当した交通事故訴訟の判決(福岡高裁令和4年9月29日)が、判例雑誌である自保ジャーナル(2141号158頁)に掲載されましたのでご紹介します。 自保ジャーナルは交通事故訴訟

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頸椎後方固定術で挿入されたスクリュー抜去・再挿入術後に患者が四肢麻痺となり、スクリュー刺入方向を誤った過失が認められた事例、判例タイムズ1509号

事案の概要  自宅階段から転落した患者(男性・当時80歳)が医療機関において、頸椎後方固定術(C3~C7)を受けました。ところが、術後CT検査でスクリューの大部分が脊柱管内に逸脱し、骨への固定性が得られていなかったため、

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薬害根絶デーが今年も開催、薬害根絶の誓いの碑前に被害者・支援者が集って

薬害根絶デーとは~薬害根絶の誓いの碑の前で  1999年8月24日、厚生労働省の正面玄関横の庭に「薬害根絶 誓いの碑」が建立されました。 薬害HIV弁護団原告団が厚生省(当時)との間で、3年間・20回にも及ぶ協議を経て実

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自宅に駐車した車両が盗まれたと車両保険金を請求したところ、被保険者以外の者が車両を持ち去った証明がないと請求棄却した名古屋高裁判決、判例タイムズ1509号

争点  盗難被害に遭ったと申告して車両保険金を請求した事案において、盗難の外形的事実の立証がないと判断した名古屋高裁令和4年3月16日判決を紹介します(判例タイムズ1509号102頁)。  盗難という保険事故を理由として

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薬害肝炎原弁と加藤勝信厚労大臣との協議会を開催、薬害資料館の予算措置を求めて

加藤勝信厚労大臣との大臣協議を開催  2023年7月26日、2023年度の薬害肝炎全国原告団弁護団と厚生労働大臣との間の大臣協議が厚生労働省で開催されました。  大臣協議は平成19年度に始まり今回で17年度目になります(

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原動機付自転車を原動機を止めた状態で下り坂を惰力を用いて走行させたことが道路交通法の「運転」に当たるとされた事例、福岡高裁令和4年11月30日判決

原動機を止めて下り坂を惰力を用いた走行が道路交通法の「運転」に当たるか  原動機付自転車を原動機を止めた状態で下り坂を惰力を用いて走行させたことが、道路交通法の「運転」に当たるとした福岡高裁令和4年11月30日判決が出て

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駐車中の暖機運転に伴う一酸化炭素中毒事故に自賠法上の「運行起因性」が認められるか、ジュリスト1586号119頁

運行起因性とは  自動車損害賠償保障法第3条は、「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によって他人の生命又は身体を害したときは、これによって生じた損害を賠償する責に任ずる」と定めています。 この自賠法第3条

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自賠責13級認定の左5指機能障害で10級主張された交通事故で後遺障害否認した判決、自保ジャーナル2135号

自保ジャーナル2135号97頁の紹介  私が担当した交通事故訴訟の判決(大阪地裁令和4年7月1日)が、判例雑誌である自保ジャーナル(2135号97頁)に掲載されましたのでご紹介します。 自保ジャーナルは交通事故訴訟に特化

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集団予防接種によるB型肝炎感染被害の真相が出版、被害を招いた真相と教訓とは

集団予防接種によるB型肝炎感染被害の真相を出版  全国B型肝炎訴訟原告団弁護団が、「集団予防接種によるB型肝炎感染被害の真相」(明石書店)を出版しました。 薬害肝炎全国原告団弁護団に出版記念祝賀会の案内を頂きましたのでご

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