古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

薬害肝炎九州原告団総会を岡山で開催、山陽新聞阿部光希記者の特別講演から差別偏見を考える

2023年の薬害肝炎九州原告団総会を開催  2023年の薬害肝炎九州原告団総会を岡山市で開催しました。 2020年から3年間はコロナ禍のため、ウェブ会議による開催でした。ようやく今年2023年は現地でのリアルとウェブ会議

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ハンセン病家族訴訟の安倍内閣総理大臣談話・政府声明の評価、小泉総理大臣談話との比較とは

◆ハンセン病家族訴訟で内閣総理大臣談話が公表  政府が2019年7月12日、ハンセン病家族訴訟の控訴断念について、安倍総理の内閣総理大臣談話と政府声明を持ち回り閣議で決定しました(首相官邸サイト)。  首相談話は、元患者

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ハンセン病家族訴訟、熊本地裁が国の責任を認める初判決

◆ ハンセン病家族訴訟とは  ハンセン病家族訴訟とは2016年2月15日、九州・関西在住の59名が被告国に対して損害賠償と全国紙への謝罪広告を求めて開始した裁判です。  その後、同年3月29日にも追加提訴し、最終的には5

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ハンセン病旧菊池医療刑務支所が移設復元へ、恵楓園自治会が法務省・厚労省と合意締結

 強制収容されたハンセン病患者の専用刑務所として、菊池医療刑務支所が菊池恵楓園近くに長く設置されていました。  菊池医療刑務支所は昭和28年から法廃止される平成8年まで実に43年に渡って熊本の地にて運用されていたものです

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旧優生保護法による知的障害者に対する強制不妊手術で訴訟提起、政治的解決も視野に動き

◆ 仙台地裁に初提訴、そして追加提訴  旧優生保護法(1948年から1996年)によって知的障害者が不妊手術を強制されていた問題。  知的障害を理由に不妊手術を強制されたとして、宮城県の女性(60代)が2018年1月30

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ハンセン病家族訴訟が提訴から2年、国が迅速な審理に応じず

◆ ハンセン病家族訴訟が訴訟提起から2年  ハンセン病の家族訴訟が訴訟提起から2年を経過しました。  原告59名が2016年2月15日、熊本地裁に提訴していわゆる「ハンセン病家族訴訟」が開始しました。同年3月29日には5

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薬害肝炎・国との基本合意10周年集会が開催、九州実名原告の訃報とともに第三者組織の実現を誓って

国との基本合意10周年集会が開催 2007年12月、国が薬害肝炎の全面一律救済を表明し、2008年1月、薬害肝炎救済法が成立して10年が経ちました。 この間、薬害肝炎救済法の提訴期限は2度、法改正によって延長し、いまだ被

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医療問題弁護団全国交流集会が開催、これからの患者側弁護士に求められるもの

医療問題弁護団全国交流集会が開催  医療問題弁護団の全国交流集会が2017年10月27日、28日の両日にわたって東京イイノホールにて開催されました。  全国交流集会は、全国各地で患者側弁護士として活動する弁護団・研究会が

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戦後薬害集団訴訟の出発点「サリドマイド訴訟」~薬害根絶フォーラムシリーズ3

サリドマイド事件とは  サリドマイド剤は、西ドイツの製薬会社で開発され、世界40ケ国以上で販売されました。日本においても1958年1月から販売された鎮静、睡眠剤です。  日本では主に大日本製薬が「クセがなく、小児・妊産婦

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集団訴訟の近代化の扉を開いた薬害スモン訴訟~薬害フォーラムシリーズ2

 薬害根絶フォーラムの福岡開催をうけて、加盟団体の訴訟について数回のシリーズで取り上げています。 第1回は薬害エイズ訴訟を取り上げましたが、第2回は薬害スモン訴訟を取り上げたいと思います。 薬害スモン事件  薬害スモン事

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集団訴訟を現代化した薬害エイズ訴訟の意義とは~薬害根絶フォーラムシリーズ1

薬害根絶フォーラム福岡の開催が迫る 全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)が10月15日、薬害根絶フォーラム(第19回)を初めて福岡で開催します。 薬被連は、「薬害根絶」を目指して1999年10月、薬害被害者団体が結束し

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