古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

横断歩道で車両に衝突され死亡した女子大学生の死亡慰謝料2800万円、親族固有慰謝料500万を認定した京都地裁令和4年12月1日判決

事案の概要  信号のない丁字路交差点の横断歩道を横断歩行していた大学生(20代女性)が、被告会社従業員の被告が運転する普通乗用車に衝突され死亡した事案です。加害者は午後11時に勤務を終えて帰宅中、前照灯をロービームにした

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年齢限定特約により損害保険会社の保険免責を認めた福岡高裁判決、自保ジャーナル2141号

自保ジャーナル2141号158頁の紹介  私が担当した交通事故訴訟の判決(福岡高裁令和4年9月29日)が、判例雑誌である自保ジャーナル(2141号158頁)に掲載されましたのでご紹介します。 自保ジャーナルは交通事故訴訟

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自宅に駐車した車両が盗まれたと車両保険金を請求したところ、被保険者以外の者が車両を持ち去った証明がないと請求棄却した名古屋高裁判決、判例タイムズ1509号

争点  盗難被害に遭ったと申告して車両保険金を請求した事案において、盗難の外形的事実の立証がないと判断した名古屋高裁令和4年3月16日判決を紹介します(判例タイムズ1509号102頁)。  盗難という保険事故を理由として

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原動機付自転車を原動機を止めた状態で下り坂を惰力を用いて走行させたことが道路交通法の「運転」に当たるとされた事例、福岡高裁令和4年11月30日判決

原動機を止めて下り坂を惰力を用いた走行が道路交通法の「運転」に当たるか  原動機付自転車を原動機を止めた状態で下り坂を惰力を用いて走行させたことが、道路交通法の「運転」に当たるとした福岡高裁令和4年11月30日判決が出て

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駐車中の暖機運転に伴う一酸化炭素中毒事故に自賠法上の「運行起因性」が認められるか、ジュリスト1586号119頁

運行起因性とは  自動車損害賠償保障法第3条は、「自己のために自動車を運行の用に供する者は、その運行によって他人の生命又は身体を害したときは、これによって生じた損害を賠償する責に任ずる」と定めています。 この自賠法第3条

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自賠責13級認定の左5指機能障害で10級主張された交通事故で後遺障害否認した判決、自保ジャーナル2135号

自保ジャーナル2135号97頁の紹介  私が担当した交通事故訴訟の判決(大阪地裁令和4年7月1日)が、判例雑誌である自保ジャーナル(2135号97頁)に掲載されましたのでご紹介します。 自保ジャーナルは交通事故訴訟に特化

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道交法改正による自転車のヘルメット着用努力義務とは、民事過失相殺のポイント

全ての自転車利用者に対するヘルメット着用努力義務の導入  道路交通法が改正され、令和5年4月1日から、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されました。 令和5年3月31日までは、乗車用ヘルメットは「児童・幼児の保護責

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免許返納後に寺敷地内で運転し死亡事故を起こした福岡の82歳男性を逮捕、無免許運転には?

免許返納後に福岡市内の寺敷地で運転し死亡事故  運転免許証を返納した後にもかかわらず、82歳の男性が、福岡市博多区所在の寺敷地で自動車を運転し、女性に衝突して死亡させる交通事故が発生しました。  男性は数年前に自ら運転免

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弁護士費用特約の弁護士報酬が争点となった裁判例、自保ジャーナル2074号

自保ジャーナル2074号  弁護士費用特約の弁護士報酬額が争点となった珍しい裁判を紹介します。 私が保険会社から依頼を受けて被告代理人として対応し、福岡地裁、続く福岡高裁でも各勝訴判決を得ました。相手が最高裁に上告しまし

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謹賀新年2022年のご挨拶

新年のご挨拶  新年明けましておめでとうございます。 旧年中も大変お世話になりました。  2021年の古賀克重法律事務所は、力を入れている交通事故、医療過誤にくわえて、不動産・住宅、宗教問題、フランチャイズの相談が多い1

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追突事故によって後遺障害を負ったと主張された交通事故訴訟で後遺障害・休業損害等を否認した判決、自保ジャーナル2076号

自保ジャーナル2076号56頁の紹介 私が担当した交通事故訴訟の判決(熊本地裁令和2年2月21日)が、判例雑誌である自保ジャーナル(2076号56頁)に掲載されましたのでご紹介します。 自保ジャーナルとは株式会社自動車保

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