古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

病理診断報告書の確認忘れによる治療遅れが35件、医療安全情報150号

病理診断報告書の確認忘れによる治療遅れが35件報告  公益財団法人日本医療機能評価機構が、「医療安全情報」150号・2019年5月号を公表しました。  病理診断報告書を確認しなかったことにより治療が遅れた事例が再び報告さ

続きを読む

AIと専門家責任、AI導入による医師・医療機関の法的責任とは

AIと医師の専門家責任の関係  いわゆるAIの普及によって、医師はもちろん、弁護士・会計士といったプロフェッショナルがどのような責任を負うかが問題となってきます。 論究ジュリスト29号(128頁)が「AIと社会と法~パラ

続きを読む

医療関係訴訟運営改善協議会を開催、救急医療における医療水準について医師働き方改革もふまえて考える

◆医療関係訴訟運営改善協議会とは  医療関係訴訟運営改善協議会が2019年2月8日、福岡地方裁判所で開催されました。  裁判官、患者側弁護士、医療機関側弁護士、医療機関の医師、学者らが集い、医療を取り巻く現状を共有して理

続きを読む

謹賀新年2019年のご挨拶、弁護士25年目の区切りを迎えて

明けましておめでとうございます 皆様よき新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。 旧年中も大変お世話になりました、今年も古賀克重法律事務所をどうぞ宜しくお願いいたします。 1995年に弁護士登録して以来、2019年は弁護

続きを読む

小児もやもや病に対して頭蓋内圧更新の急性期管理を怠った注意義務違反により、痙攣発作を放置し死亡に至った事案において損害賠償請求が認容された事例

◆もやもや病とは もやもや病とは、内頸動脈終末部を中心とする頭蓋内主幹動脈の進行性閉塞性変化を呈する疾患です。女性に多く、発症年齢は二峰性(5歳から9歳と45歳から49歳)を呈するとされます。 小児の場合は、過呼吸などを

続きを読む

気管切開チューブ逸脱・迷入による死亡が6例、日本医療安全調査機構が医療事故の再発防止に向けた提言4号を公表

医療事故の再発防止に向けた提言4号  日本医療安全調査機構が、医療事故の再発防止に向けた提言4号「気管切開後早期の気管切開チューブ逸脱・迷入に係る死亡事例の分析」を公表しました。  気管切開術は、患者の生命維持および生活

続きを読む

繰り返し発生する類似医療事故、日本医療機能評価機構が2017年の再発事例を公表

◆2014年から2016年に提供した医療安全情報  医療事故・ヒヤリハット事例は類似ケースが繰り返されています。  日本医療機能評価機構は2006年12月から医療安全情報を提供しています。 2014年から2016年に提供

続きを読む

画像診断報告書の確認不足による治療遅れが37件報告、未確立の業務工程が背景に

画像診断報告書の確認不足が37件報告  公益財団法人日本医療機能評価機構が、「医療安全情報」138号・2018年5月号にて画像診断報告書の確認不足を取り上げました。  「画像診断報告書の確認不足」については、2012年2

続きを読む

「裁判官の視点 民事裁判と専門訴訟」、裁判官から見た医療訴訟におけるポイントとは

◆「裁判官の視点 民事裁判と専門訴訟」が発刊  商事法務から「裁判官の視点 民事裁判と専門訴訟」(編著門口正人)が2018年3月に出版されました。 執筆者6名はいずれも元裁判官で、高等裁判所の裁判長経験者です。  一般民

続きを読む

救急搬送された中学生死亡事案でCT検査を行うべき注意義務違反を認定し患者逆転勝訴、東京高裁が3200万円の賠償命令

東京高裁がCT検査を行うべき注意義務違反を認定  長野県安曇野市の少年(当時13歳)が脳ヘルニアによって死亡した事案について、東京高等裁判所は2018年3月28日、少年が救急搬送された波田町立波田総合病院(現・松本市立病

続きを読む

「医療現場に残された現代的課題」~40年前の医療に巣くう病根と比較して

シンポジウム「医療現場に残された課題」  医療問題弁護団が、先日開催した40周年記念シンポジウムの資料を公表しました。  医療問題弁護団とは1977年9月3日、医療事故の被害救済と再発防止を目的として結成された弁護士の団

続きを読む