絵本「サダさんと白い馬」、命を奪われる運命にあった白馬とひとりの調教師の物語
私が出演するラジオ番組「教えてラブスタ法律相談所」の初代パーソナリティを担当して頂いたトモミさんから、絵本「サダさんと白い馬」の贈呈を頂きました。
実話をもとに描かれた絵本(作くがともみ、絵イシイヒサトシ、忘羊社)。人間のつごうで命をうばわれる運命にあった白馬とひとりの調教師が起こした奇跡の物語です。
トモミさんが地元ラジオ番組で「奇跡の白馬」として紹介したところ、大きな反響を呼びました。
トモミさんが親しくしている制作会社が動画にし、YouTubeにアップして広めてくれました。
そして視聴者から「本はないのですか」という問い合わせを頂くことから、絵本を作る決心をされたということです。

絵本の売り上げの一部は、絵本の題材となった実話の貞松和彦さんに救われ、福岡市早良区の「キャリッジプロジェクト」で生活する白馬・ミニブタ・犬たちの食糧代として寄付されます。
出版元の亡羊社やアマゾンなどから購入できます。
興味のある方はぜひ手に取って頂ければと思います。
有名な元競走馬たち(ディープインパクトのお母さんウインドインハーヘア、香港のゴールデンシックスティ、ハヤヤッコなど)が余生を過ごす体験型テーマパーク「ノーザンホースパーク」(北海道苫小牧)でも販売されています。

ちなみに毎年引退する競走馬は7000頭を超え、そのほとんどが寿命を全うできません。
JRAも引退競走馬への取組みを進めており、2024年には「一般財団法人Thoroughbred Aftercare and Welfare(サラブレッド・アフターケア・アンド・ウェルフェア)」を立ち上げたばかり。ですがその取組内容と規模は不十分とも指摘されています。
まだまだ知られていない「馬」を巡る様々な問題。
「サダさんと白い馬」は、ひとりひとりが関心を持ち、考えるきっかけになってくれるのではないかと思います。
市場の柵の中には、たくさんの馬が並んでいました。
間もなく命をとられてしまう馬たちです。
みんな、悲しい目をしています。
サダさんはとても胸が苦しくなって、立ち去ろうとしました。
その時、一頭の馬と目が合いました(「サダさんと白い馬」12頁)
目次
関連情報
・サダさんと白い馬(忘羊社)
・キャリッジプロジェクト
・馬を守るために「白馬の馬車をあなたの元へ」(神戸新聞)
・「福岡の牧場「幸せ運び人」の馬車屋さん」(福岡テレQニュース)
・ノーザンホースパーク
・引退競争馬への取組み(JRA)
・馬をめぐる情勢(農林水産省)
・「追ってはならぬ」引退馬の消息(読売新聞)
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