ラブスタ法律相談所【第3回】キレやすい父に我慢を重ねてきた母が離婚するには?
福岡のFMラジオ局「LOVE FM」の、人気番組「TENJIN UNITED」。
その番組内に「ラブスタ法律相談所」という弁護士が様々な悩みに回答するコーナーがあります。弁護士古賀克重が定期的に生出演してよくある相談について回答しています。【第1回】【第2回】はこちら。
TENJIN UNITEDのブログでも紹介頂いていますので、以下転載します。
毎月第2・第4火曜日の12:20頃~は、お悩み相談のコーナーです!題して「ラブスタ法律相談所」!! 福岡県弁護士会所属「古賀克重法律事務所」古賀克重弁護士が、ご近所・職場・日常生活の中で起こったちょっとしたトラブルなど、あなたのお悩みにアドバイス~★
今日は、このコーナーを聞いて、番組宛に寄せられたお悩みに相談にのってもらいましたよ。
その内容はというと・・・
『初めてメールします。法律相談タイムリーすぎます!先日、母から電話があって、「お父さんと離婚しようと思うけど、びっくりせんといてな」と。10年前に大阪から福岡へ嫁ぎ、いつも心配の種だった両親。父がキレやすく、いつも堪えてた母。離婚届に父が押印しなかった場合、離婚したい母はどうしたらいいのでしょうか?』と。
お母さんの離婚の希望にお父さんが応じないというお悩み。これは、男性には悲しいですがよくある相談なんだそうで……古賀弁護士、教えてくれました。
「お母さんとしては、離婚調停を福岡家庭裁判所に申し立てることになります。調停は話し合いの場です、裁判官と調停委員2名が間に入って話し合いを即してくれます。調停でも話し合いが付かなければ裁判まで進むことになります。」
また、「父がキレやすく、いつも堪えていた母」とありますが、法律的に、離婚自体は認められるのか?という質問に対しては、
「合意して離婚する場合には制限がありません。ですが離婚を拒否されている場合に離婚するためには、「その他婚姻を継続しがたい重大な事由」(民法770条1項5号)という離婚原因が必要になるんです。暴力はもちろん暴言などもケースによっては該当します。ただし暴言は争われやすいですし、いかに証言などで証明していくかがポイントになります。暴言一つというより夫婦関係がいかに破綻していたか、色々な角度から総合的に主張することになりそうです。」
とのこと。古賀弁護士が日々相談を受ける中で、実感として最近はほんとうに60代、70代の離婚が増えているそうですよ~。
そして今日はお盆休み前ということで、こんな事例を話してくれました!
『インターネットで「格安航空券」を検索し、旅行会社のサイトから申し込み、3万円を振り込みました。航空券は出発の2日前に届く約束だったが、旅行前日になっても届かず、旅行業者に何度も電話をしているが誰も出ません。どうしたら良いですか。』
これ、旅行予約サイトは便利で安いのですが、最近はトラブルが急増していて、旅行や移動に関するトラブルが増える時期によくある相談なんですって!
「旅行業の登録業者でだったら、保証金制度で3万円が返金されることもありますが、無登録業者で電話連絡が付かないと、会社所在地を訪問するほかなく厳しいです……」と。
そこで、消費者である我々へ古賀弁護士からのアドバイス!
旅行予約サイトの運営者の基本情報を良く確認!事業者の名前・住所だけでなく、「代表者の名前」、「旅行業登録の有無」、そして「連絡先電話番号」や「メールアドレス」をチェック。いったん振り込むと返金が難しいこともあり!
ネットでいくら格安でも、申し込む前にはじっくりと時間をかけることが何より必要ですね。
「古賀克重法律事務所」
福岡市中央区赤坂1丁目5-25 弁護士古賀克重ビル3F
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投稿者プロフィール
- 弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。