子宮頚がんワクチン副反応「デンマーク少女の訴え」、NEWS23が特集番組を放映
子宮頸がん予防ワクチン接種後に少女たちが訴える重篤な「副反応」問題。
子宮頚がんワクチンは世界50か国以上の国で接種されており、「副反応を訴えているのは日本だけだ」という意見も出ていますが、本当でしょうか。
TBSのNEWS23がデンマークの実態を取り上げた特集番組を放映しました。
デンマークの14歳の少女サラは、12歳で子宮頸がんワクチン・ガーダシルを接種。
ところがその後40度発熱し、2回目接種の後には自宅で失神してしまいました。そして、激痛が生じ、歩行障害を発症したため、学校には通えていません。
固い椅子には長いこと座れないため、柔らかい椅子の上で寝そべって食事を取ります。数か月前には普通のグラスさえ持てなかったといい、今も背中・首・腕に痛みを抱えています。
また記憶障害に悩まされ、時としてどこにいるかわからなくなります。
デンマークでは子宮頸がんワクチンによる副反応被害が増えています。
2009年から接種を推奨し、約50万人が接種。ところが副反応の訴えは1159件にのぼっており、その割合は日本の約3倍にも達しています。
サラの医師は、「ワクチンの接種と障害に因果関係がある」と指摘しますが、デンマークではいまだ関心が低く、心の問題に歪曲化し、被害を信じてもらえない大変さがあるといいます。
デンマーク政府は、「ワクチンと様々な重い副反応の関連性は証明されていない」と今も推奨を継続していますが、ようやく民間・医療関係者の間には、この副反応の問題を掘り下げ連携していく動きが生まれつつあります。
日本と全く同じような状況がデンマークでも起きていたのです。
WHOが推奨してきたためなかなか被害が表面化してこなかったこの問題。世界に目を向けるとまだまだ副反応被害が眠っているように感じます。
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投稿者プロフィール
- 弁護士古賀克重です。1995年に弁護士登録以来、患者側として医療過誤を取り扱っています。薬害C型肝炎訴訟の弁護団事務局長として2008年の全面解決を勝ち取りました。交通事故も幅広く手掛けており、取扱った裁判が多数の判例集で紹介されています。ブログではその主たる取扱い分野である医療過誤・交通事故について、有益な情報を提供しています。