古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

「医療基本法~患者の権利を見据えた医療制度へ」が発刊

2000年以降の基本法の増加 最近成立する法律に「基本法」と名がついたものが増えています。 例えば、宇宙基本法、エネルギー政策基本法、犯罪被害者等基本法、自殺対策基本法、がん対策基本法・・ 実は2000年から2016年に

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医療問題弁護団全国交流集会が開催、これからの患者側弁護士に求められるもの

医療問題弁護団全国交流集会が開催  医療問題弁護団の全国交流集会が2017年10月27日、28日の両日にわたって東京イイノホールにて開催されました。  全国交流集会は、全国各地で患者側弁護士として活動する弁護団・研究会が

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裁判官が語る医療訴訟実務のバイタルポイントとは

医療訴訟実務のバイタルポイント ジュリスト(有斐閣)で「訴訟実務のバイタルポイント」というコーナーが開始しています(1501号から)。第2回目の連載として専門訴訟として医療訴訟が取り上げられ、1510号(2017年9月)

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薬害肝炎原弁と厚労大臣との議事確認書2017年度版が完成

◆ 2017年度大臣協議 2017年7月24日に開催された薬害肝炎全国原告団・弁護団と厚生労働大臣との協議会(大臣協議)。薬害肝炎訴訟が解決する際に締結した基本合意書に基き、様々な積み残しの課題について、年に1回協議する

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急性肺血栓塞栓症による死亡事故再発防止策を提言、医療事故調査制度の報告書より

急性肺血栓塞栓症に係る死亡例の分析が公表  平成27年10月に医療事故調査制度が導入されて2年が経過しようとしています。平成29年3月までの1年半の間に院内調査が終了して、院内調査結果報告書がまとめられたケースは330件

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肝がん患者に対する医療費助成制度を新設へ、厚労省が18年度概算要求に計上

肝癌患者の医療費助成制度が新設へ  厚生労働省が肝炎ウイルス由来の肝臓癌患者のため、2018年度から医療費助成制度を創設することを決めました。  厚労省が2017年8月28日、肝炎対策推進議員連盟の総会において、2018

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「がん患者は働くな」という議員と癌患者として薬害を解決した議員

がん患者は働くなという国会議員  先日、「がん患者は働かなくて良い」という国会議員のとんでもない発言が物議を醸しました。  自民党の大西英男衆議院議員が受動喫煙規制法について議論している際、「がん患者は働かなくていいので

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肺がん1年放置で患者が死亡、主治医が画像診断報告書を見落とし

ラジオ番組での解説  私がラジオ番組(ラブスタ法律相談所)で法律問題を解説するようになって3年になりました。  時事問題のほか、医療事故・交通事故なども取り上げるようにしています。 リスナーの耳に残りやすいように、問題の

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医薬品添付文書が20年ぶりに改訂、「原則禁忌」が廃止され「特定の患者集団への投与」欄も新設

 医療用医薬品添付文書の記載要領が20年ぶりに改正されることになりました。 案が示されて現在パブリックコメントを募集しています(募集期間は、平成28年5月31日から同年7月15日まで)。  添付文書は、医薬品、医療機器等

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ハンセン病問題について議論、バチカン、そして草津・奄美

ハンセン病の患者・元患者への差別解消に向けた国際シンポジウムが6月9日、バチカン(ローマ法王庁)で開催しました。バチカンでハンセン病に特化したシンポジウムが開催されるのは初めてになります。 キリスト教の聖書にはハンセン病

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化血研が40年不正に血液製剤を製造、第三者委員会も「常軌逸した隠蔽体質」と批判

化血研が40年間に渡って、不正な方法で血液製剤を製造していました。 不正製造は1974年頃から始まり、国の調査の際は発覚しないように、製造記録を偽造するばかりか、紫外線をあてて古く見せかけるなど手の込んだことを組織ぐるみ

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