古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

救急搬送された中学生死亡事案でCT検査を行うべき注意義務違反を認定し患者逆転勝訴、東京高裁が3200万円の賠償命令

東京高裁がCT検査を行うべき注意義務違反を認定  長野県安曇野市の少年(当時13歳)が脳ヘルニアによって死亡した事案について、東京高等裁判所は2018年3月28日、少年が救急搬送された波田町立波田総合病院(現・松本市立病

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「医療現場に残された現代的課題」~40年前の医療に巣くう病根と比較して

シンポジウム「医療現場に残された課題」  医療問題弁護団が、先日開催した40周年記念シンポジウムの資料を公表しました。  医療問題弁護団とは1977年9月3日、医療事故の被害救済と再発防止を目的として結成された弁護士の団

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医療事故調査制度の医療事故報告件数は停滞、2年4か月で888件と当初予想を大きく下回る

◆ 医療事故調査制度の現状  日本医療安全調査機構が2018年2月9日、医療事故調査制度の同年1月末までの現状について、報告しました。  医療事故調査制度とは、「医療に起因し、または起因すると疑われる死亡または死産」のう

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生後2ケ月の女児が心臓手術後に低酸素脳症による重度後遺障害で寝たきりに、30代の男性医師が気管チューブを食道に誤挿管する医療ミス

大阪市立総合医療センターで2017年9月19日、生後2か月の女児に対して先天性心疾患の心臓手術を行った後、医師が気管に入れるべきチューブを誤って食道に入れてしまい、女児が30分間、心肺停止する医療事故が発生していました。

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腸閉塞の緊急手術中に全身麻酔の挿管により嘔吐して死亡、富士市立中央病院が1億2000万円で裁判上の和解

腸閉塞の緊急手術中に死亡した事案で和解が成立  腸閉塞の緊急手術のため受けた全身麻酔によって呼吸不全にて40代の男性患者が死亡したケースで、医療機関側が約1億2000万円を支払う和解に応じました。  患者は9月4日未明、

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無痛分娩の件数や麻酔方法の情報公開を、厚生労働省特別研究班が提言へ

無痛分娩による重大事故の多発 妊婦の死亡など重大事故が相次いだ無痛分娩。 平成23年には京都府京田辺市の産婦人科医院にて脳性麻痺事例が発生し、同医院では平成24年・25年と事故が発生しました。そして平成27年になると神戸

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超高齢者にかかわる終末期医療と医療過誤訴訟、福岡地裁医療関係訴訟運営改善協議会から見えてくるもの

第17回医療関係訴訟運営改善協議会が福岡地方裁判所で開催 第17回の医療関係訴訟運営改善協議会が福岡地方裁判所で開催されましたので、患者側弁護士として出席してきました。 福岡地方裁判所が主催して、医療過誤訴訟の運営につい

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注射剤によるアナフィラキシーショック死亡が12例、日本医療安全調査機構が再発防止に向けた提言3号を公表

医療事故の再発防止に向けた提言3号  日本医療安全調査機構が、医療事故の再発防止に向けた提言3号「注射剤によるアナフィラキシーに係る死亡事例の分析」を公表しました。  アナフィラキシーとは、「アレルゲン等の侵入により、複

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福岡県内の歯科医院の虫歯治療で2歳女児が低酸素脳症を後遺した後に死亡、警察が捜査

◆ 2歳女児が福岡の歯科医院で低酸素脳症に 福岡県内の小児歯科医院で虫歯治療した患者(当時2歳・女児)が2017年7月、治療直後に低酸素脳症を発症して、2日後に死亡したことが判明しました。  死亡したのは当時2歳だった山

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脱毛・脂肪吸引・二重まぶた手術・豊胸など美容医療がクーリングオフの対象に、2017年12月1日から改正特定商取引法が施行

美容医療トラブルの傾向~20代後半から30代前半女性が突出  全国の消費生活センターに寄せられる美容医療サービスに関する相談は、2013年に2000件の大台を超えた後、4年に渡って2000件台で推移しています。  契約当

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患者がオーバーテーブルを支えにした転倒事例が17件、医療安全情報132号

公益財団法人日本医療機能評価機構が、「医療安全情報」132号・2017年11月号を公表しました。 今回は、患者がベッドから立ち上がる際などに、支えにしたオーバーテーブルが動き、転倒した事例が17件報告されています。 第1

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