古賀克重法律事務所ブログ

福岡県弁護士会所属弁護士 古賀克重(こが かつしげ)の活動ブログです。

旧優生保護法による知的障害者に対する強制不妊手術で訴訟提起、政治的解決も視野に動き

◆ 仙台地裁に初提訴、そして追加提訴  旧優生保護法(1948年から1996年)によって知的障害者が不妊手術を強制されていた問題。  知的障害を理由に不妊手術を強制されたとして、宮城県の女性(60代)が2018年1月30

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慢性肝炎治療薬ハーボニーがジェノタイプ2型の効能・効果を追加、貧血患者もリバビリンなしでの治療が可能に

◆ ハーボニー配合錠  ギリアド・サイエンシズの「ハーボニー配合錠(レジパスビル・ソホスブビル配合剤)」は2015年7月3日、製造販売承認を取得した経口C型慢性肝炎治療薬です。  いわゆるインターフェロン以外の新しい薬と

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ハンセン病家族訴訟が提訴から2年、国が迅速な審理に応じず

◆ ハンセン病家族訴訟が訴訟提起から2年  ハンセン病の家族訴訟が訴訟提起から2年を経過しました。  原告59名が2016年2月15日、熊本地裁に提訴していわゆる「ハンセン病家族訴訟」が開始しました。同年3月29日には5

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スタンバイにした人工呼吸器の開始忘れによる心肺停止などが7例報告、医療安全情報135号が改めて注意喚起

◆ スタンバイにした人工呼吸器の開始忘れによる心肺停止などが7例報告  公益財団法人日本医療機能評価機構が、「医療安全情報」135号・2018年2月号を公表しました。  人工呼吸器を「スタンバイ」の状態で患者に装着し、喚

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薬害C型肝炎九州訴訟そして集団訴訟の現在地、RKB特集報道を通じて考える

◆ 救済法延長とRKB特集報道  薬害肝炎救済法の提訴期限が法改正によって2回目の延長となりました。その結果、提訴期限は2023年1月になります。  2002年から全国弁護団の支部として活動を継続している薬害肝炎九州弁護

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生後2ケ月の女児が心臓手術後に低酸素脳症による重度後遺障害で寝たきりに、30代の男性医師が気管チューブを食道に誤挿管する医療ミス

大阪市立総合医療センターで2017年9月19日、生後2か月の女児に対して先天性心疾患の心臓手術を行った後、医師が気管に入れるべきチューブを誤って食道に入れてしまい、女児が30分間、心肺停止する医療事故が発生していました。

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腸閉塞の緊急手術中に全身麻酔の挿管により嘔吐して死亡、富士市立中央病院が1億2000万円で裁判上の和解

腸閉塞の緊急手術中に死亡した事案で和解が成立  腸閉塞の緊急手術のため受けた全身麻酔によって呼吸不全にて40代の男性患者が死亡したケースで、医療機関側が約1億2000万円を支払う和解に応じました。  患者は9月4日未明、

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長崎県新上五島町がいじめ自死の第三者調査報告書をサイトで公表、改めて問われる再発防止の姿勢

新上五島町が第三者調査委員会調査報告書をサイトで公表 2014年1月8日、長崎県新上五島町の町立奈良尾中学校3年生だった松竹景虎君(当時15歳)がいじめを苦に自死しました。 長崎いじめ自死訴訟とは、景虎君の遺族であるお父

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注射剤によるアナフィラキシーショック死亡が12例、日本医療安全調査機構が再発防止に向けた提言3号を公表

医療事故の再発防止に向けた提言3号  日本医療安全調査機構が、医療事故の再発防止に向けた提言3号「注射剤によるアナフィラキシーに係る死亡事例の分析」を公表しました。  アナフィラキシーとは、「アレルゲン等の侵入により、複

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福岡県内の歯科医院の虫歯治療で2歳女児が低酸素脳症を後遺した後に死亡、警察が捜査

◆ 2歳女児が福岡の歯科医院で低酸素脳症に 福岡県内の小児歯科医院で虫歯治療した患者(当時2歳・女児)が2017年7月、治療直後に低酸素脳症を発症して、2日後に死亡したことが判明しました。  死亡したのは当時2歳だった山

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脱毛・脂肪吸引・二重まぶた手術・豊胸など美容医療がクーリングオフの対象に、2017年12月1日から改正特定商取引法が施行

美容医療トラブルの傾向~20代後半から30代前半女性が突出  全国の消費生活センターに寄せられる美容医療サービスに関する相談は、2013年に2000件の大台を超えた後、4年に渡って2000件台で推移しています。  契約当

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